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兩側對稱性帶状疱疹の1例
關口 浩一
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1京都府立醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.29-31
発行日 1953年1月1日
Published Date 1953/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200892
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I.緒言
帶状疱疹は通常一定神経の分布に沿い小水疱の集簇的發生を來し,偏側に來るとされて居るが,稀に兩側對稱性に發生する事もある。斯る症例の本邦に於ける報告は,遠山氏1)(明治45年)を嚆矢とし,爾來10數例を見るに過ぎない。歐米に於ても比較的少く,遠山氏に依るに,Hoenickeは139例の帶状疱疹中1例,Hartzeleは12例中1例,Grennoughは250例中1例の兩側對稱帶状疱疹をあげて居るに過ぎす,兎に角稀有なる現象であると結んで居る。
余は最近肋間神經の分布に一致して發生した兩側對稱性帶状疱疹の1例を經驗したので,茲に報告する。
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