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帶状疱疹に對する蒼鉛劑治効
加納 淸
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1東京鐵道病院皮膚泌尿器科
pp.83-85
発行日 1948年7月1日
Published Date 1948/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200086
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疣贅或は青年性扁平疣贅に對して蒼鉛劑に依る治療を行つたのは1932年Lurie, Sophie氏を始めとし、我が國では1938年田中氏が之を行つて何れも高率の治療成績を報告して居る。帶状疱疹治療に蒼鉛劑を用ひたのは我が國では谷奧氏で1946年濾過性病原體に依る疾患とされて居る疣贅並に青年性扁平贅に對して蒼鉛劑の有効なるにかんがみ現今濾過性病原體を病原と想定せられる本症に對して本治療法を用びられた由である。勿論蒼鉛劑と本症との關係については病原體の確證と共に今後更に研究せらる可き問題であるが私は本治療法に興味を覺へて追試を行つた次第である。
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