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尿管開口部異常症症例
加藤 祐二
1
1東北大學皮膚科教室
pp.368-369
発行日 1953年6月1日
Published Date 1953/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200989
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緒言
輸尿管の先天的開口部異常として,膀胱以外に男子では尿道,精嚢,輸精管,射精管等,女子では尿道 腟,子宮等に開口している時に尿失禁の症状を呈するが,此に關して歐洲では1896年Sc-hwarz(Beitr.klin.chir.15,159〜244,1896)が報告したのを始めとし,最近の集計ではBurf-ord,Glenn and Burford(J.Urol.,62,221,1949)が404例を数えている本邦では昭和7年高橋市川両氏(皮尿誌32,264—273,)の第1例發表以來漸く諸家の注目を引き,文献上35例が見られる。この中非過剰尿管の膀胱外開口が16例,過剰尿管の膀口外開口が19例となつて居り,私も亦,岩下,三浦両氏の分類(日泌誌38 32,1947)によると第Ⅱ型に屬する非過剰尿管の腟開口例を經驗したので報告する。
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