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腎盂,尿管粘膜ロイコプラキーの1例
下温湯 靖夫
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1縣立鹿兒島醫大皮泌科教室
pp.396-397
発行日 1952年8月1日
Published Date 1952/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200779
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緒言
上部尿路粘膜ロイコプラキーは比較的稀な疾患であるが,珍稀という程ではない。世界文献では100例以上,本邦に於いては1909年熊谷氏の報告を以て嚆矢とし,約16例を數えるのであるが,手術前診斷のついたのは未だ4例あるのみで,本邦では新潟の楠教授により始めて手術前診斷がつけられているが,その根據は腎疝痛と尿中の角化上皮の存在及び特有のピエログラム即ち特有の蠶食像のある事によりつけられている。余も本症の例に遭遇したから茲に報告する。
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