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エリテマトーデスの金製劑Gold sodium thiosulfateに依る治驗
河村 俊光
1
1東京大學醫學部皮膚科教室
pp.6-8
発行日 1953年1月1日
Published Date 1953/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200883
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エリテマトーデスの11例,すべて慢性圓板状型,うち3例は多少とも滲出性に傾き,餘は乾燥性のもの,之にGold sodium thiosulfateを使用,效果に見るべきものがあつたので茲に報告する。
エリテマトーデスに對する金製劑の使用は1913年ReuteがGold sodium cyanideを以てしたのが最初で,次いで1917年FeldtはKrysolganを用いた。其の後金製劑の特に慢性エリテマトーデスに封する治效は之を本症の殆んど唯一の藥劑たらしめるに至つた,そして我國でも戰前はKrysolgan,Triphal,Lopion,Gurgol等が盛んに賞用されていたが,戰爭以來一般に入手不可能の状態であつた。
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