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硬結性紅斑異例
塚田 進
1
,
谷田 津奈男
1
1東北大學醫學部附屬病院長町分院皮膚科泌尿器科
pp.306-308
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200540
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緒言
曩に(1936年)内田氏はその論文のなかで,バザン氏硬結性紅斑皮疹の分布は初期には時として偏側性分布をとるものもあつたが,經過中には早晩對側性とならないものは1例もなかつたと敍べている。その成立が結核菌の血行感染にある硬結性紅斑が對側性配置をとるのは寧ろ當然のことである。然し余等の茲に述べようとするものは發症以來既に5年を經過し,その間に再發などをみておるに拘らず,皮疹の配置は依然右下腿に偏側性なのである。加うるに2,3の隨伴症は本症發生に關連して些か興味をひくものがあるので敢えて報告せんとするものである。
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