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皮膚結核のチビオン療法について
蔡 煒皨
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1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.70-73
発行日 1952年2月1日
Published Date 1952/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200670
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緒言
結核性疾患の治療分野に於てStreptomycinの出現が一大轉機となつて以來結核に對する化學治療剤の研究が漸次盛んとなりP.A.S.の發見に相次いでTB1/693の發見となり,ドイツに於てはConteben,アメリカではTibione,Myvizoneという藥品名で廣く使用され,我國でも各社製品が治療に供試されるに到つた事は衆知の通りである。
扨てTB1/698は4.Acethylaminobenzaldehyde-thiosemicarbazoneCH3CO・NH-CH=N・NH・CS・NH2なる構造式を有し,1946年初めてドイツに於て,Robert Behnisch, Fritz-Mietzsch及びHansSchmidt等の共同研究により創製され1949年2月から7月にかけてのGerhard Domagkの動物實驗及び培養基試驗を經て,廣くドイツ國内で臨牀的に使用される樣になつた。
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