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アドルム自殺未遂者に生ぜる皮膚症状—潰瘍,脱毛及び知覺障碍に就て
山田 稔
1
,
香川 三郎
2
,
池永 實
3
1東京大學醫學部皮膚科教室
2東京三樂病院皮膚泌尿器科
3東京遞信病院皮膚科
pp.272-275
発行日 1951年6月1日
Published Date 1951/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200528
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最近睡眠劑アドルムを服用,自殺を圖る者が尠くないが,我々は斯のアドルム自殺の未遂例3例に1種の皮膚症状の起るのを見た。アドルム,化學名1.2チクロヘキセニール,エチルバビツール酸カルシウムは次の如き構造式を有するバルビツールの誘導體で,
藥理作用としては(1)催眠,(2)血管擴張,(3)解熱,(4)鎭痛,(5)鎭咳,(6)止汗,(7)迷走神經緊張作用等が擧げられているが,その副作用として今迄かゝる皮膚症状は問題となつていないようである。
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