--------------------
クロロフイル誘導體の局所療法的研究—特に余の創製せる亞鉛誘導體に於て
三村 英男
1
1元:滿洲醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.149-156
発行日 1950年4月1日
Published Date 1950/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200334
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第1章 緒言
古來より植物の葉の壓搾汁が創傷治療に卓効があると謂はれて居たが.E.Bürgi及F.Boerki-niger(1930〜1938)がクロロフィルの誘導體クロロフィリンーナトリウムを創傷治療に用いて有効である事を發表し,G.Gruskin (1940)は本劑に就て比較的多數の臨床實驗を行い,第2次世界大戰時米國に於ても使用され,その効果の著明な事が究明された。戰後我國にも此に關する追試が行われている。
著者は元滿州醫科大學皮泌科教室(主任橋本滿,次教授)に於て1937年以來クロロフィルの局所作川に就て研究し,遂にクロロフィルの誘導體クロロフィリン亞鉛を創製して專ら局所的治療實驗を行い,クロロフィリンーナトリウム及從來の療法と比較觀察し.見るべき成績を得たので茲に報告して大方の批判を仰ぎたい。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.