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Reiter氏症候群に就て
田村 一
1
,
籏野 倫
1
1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.10-13
発行日 1950年1月1日
Published Date 1950/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200293
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緒論
所謂Reiter氏症候群に就ては1916年Hans Reiterが報告して以來最近では主として米國に於て多數の報告があるが本邦に於ては黑田恭一氏の報告がある以外に未だ其の報告をみないようである。余等は所謂無菌性膿尿の一種と見做すべき滲出性膀胱炎及び小兒出血性特發性急性膀胱炎等に關し屡々地方會並に總會に報告したが更にReiter氏症候群即ち尿道膀胱炎關節炎及び結膜炎の三症状を伴ふ症例に遭遇しサルバルサン劑が著効を呈した事實に關し昭和23年關東東北連合地方會(於新潟)に於て其の一端を,更に昭和23年11月27日等146回日本泌尿器科學會東京地方會に於て其の大要を述べたが茲に其の症例を報告し併せて些か文献的考察を加へ本症との無菌膿尿症と關連性に就て論及したいと思ふ。
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