Japanese
English
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隆起性皮膚纖維肉腫(ホフマン)の一例
A case of dermatofibrosarcoma protuberans Hoffmann
畑 正世
pp.169-170
発行日 1947年5月1日
Published Date 1947/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200045
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1.緒言
隆起性皮膚纖維肉腫は1909年Coenenの觀察記述以來,ヨーロッパでは1932年迄約50例の報告があるといふ(Casazza)。併し本邦では僅かに數例報告されたのみで比較的稀な型の肉腫である。極めて特異な臨牀所見を呈し,組織學的には纖維腫から肉腫への移行状態を示す。腹壁腱膜から發生する所謂Desmoidとは下層組織に對する移動性に於て區別され,本症は皮膚から發生して下部との癒著を缺き,その活溌な細胞増殖と周圍への浸潤性成長を特徴とする。本症に關しては山崎氏の詳細な記載があるので,私は茲に一例の簡單な追加報告をするに止めたいと思ふ。
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