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成年性浮腫性硬化症(Scleroedema adultorum Buckche)と思はれる1例
中村 實
1
1松本醫學専門學校皮膚科泌尿器科教室
pp.166-168
発行日 1947年5月1日
Published Date 1947/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200044
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緒言
成年性浮腫性硬化症は1900年A. Buschkeに依り初めて鞏皮症より分離され,1獨立疾患として記述せられ,爾來其症例の増加と共にドイツに於ては之が獨立性を認容し,フランス,アメリカに於ても漸次この名が文獻に現はれる様になつた疾患である。歐米に於ては既に百數例の報告に接するも,本邦には未だ其症例少く,1932年遠山,長島氏等の1例を嚆矢とし,最近谷奥氏は其3例を報告して居るのを見るのみである。余は最近之が1例と思はれる症例に遭遇したので些か本症の概觀を述べ,且つ自家症例を追加したいと思ふ。
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