特集 ここが変わった!循環器診療 最新スタンダード
Ⅰ.疾患各論
不整脈デバイス治療
野田 崇
1
1東北大学病院循環器内科
キーワード:
植込み型除細動器
,
S-ICD
,
リードレスペースメーカ
,
刺激伝導系領域ペーシング
,
心臓再同期療法
Keyword:
植込み型除細動器
,
S-ICD
,
リードレスペースメーカ
,
刺激伝導系領域ペーシング
,
心臓再同期療法
pp.26-32
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200658
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
【植込み型除細動器(ICD)】
・ICDは,致死性頻脈性不整脈への治療デバイスである.
・静脈を経由して留置したリードと皮下ポケットに植込むデバイス本体からなる.
【ペースメーカ】
・ペースメーカは,徐脈に対する確立された治療法であり,広く普及している.
・デバイス本体と電気刺激を心筋に伝えるリードからなっている.
・心室ペーシングのリードは安定が得られやすい右室心尖部に留置されることが多い.
●現在のスタンダード
【植込み型除細動器(ICD)】
・経静脈リードを用いない完全皮下型植込み型除細動器(S-ICD)も使用されている.
【ペースメーカ】
・心腔内に直接留置を行う経カテーテル的ペーシングシステム(リードレスペースメーカ)が使用されている.
・右室心尖部のペーシングでは,左室の同期性を失い収縮機能不全が生じることがある.
・心室同期性を保つための刺激伝導系(His束および左脚)領域からのペーシングが可能となっている.
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