特集 循環器薬の使い方—使い分け,モニタリング,導入・中止のタイミング
Ⅱ章 心不全
急性心不全へどう静注薬を使いこなすか
星加 優
1
,
山本 剛
1
1日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科
pp.241-246
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200580
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Point
【静注血管拡張薬】
・血圧高値の心原性肺水腫症例に対しては,降圧作用の強いニトログリセリンを用いる.
・ニコランジルは降圧作用がマイルド.薬剤耐性は示さない.
・カルペリチドは血管拡張作用に加え,利尿作用,RAA系抑制および交感神経系抑制作用を併せもつ.
【静注強心薬】
・低心拍出,低灌流症例に対する第1選択薬としてドブタミンを選択する.
・低血圧を合併する際は,カテコラミン製剤にノルアドレナリンを併用する.
・高度低心拍出症例でドブタミン抵抗性の場合にPDE Ⅲ阻害薬を併用する.
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