特集 循環器薬の使い方—使い分け,モニタリング,導入・中止のタイミング
Ⅱ章 心不全
利尿薬を使い分ける
加藤 真帆人
1
1医療法人社団潮友会うしお病院循環器内科
pp.210-217
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200576
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・急性心不全に対する利尿薬投与の目的はfluid overloadを解消するためであり,フロセミドの静注を行う.
・慢性心不全に対する利尿薬投与の目的はEu volumeを維持するためであり,ループ利尿薬の経口投与を行う.
・ループ利尿薬で効果不十分な場合や,間質浮腫が著明な場合はトルバプタンを併用する.
・すべての利尿薬は漫然と投与せず,患者をとりまく環境変化に応じてその用量を調節する.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.