循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《心不全》
利尿薬
安斉 俊久
1
1国立循環器病研究センター 心臓血管内科
キーワード:
Hydrochlorothiazide
,
Spironolactone
,
心不全
,
水-電解質平衡異常
,
利尿剤
,
Torasemide
,
高尿酸血症
Keyword:
Diuretics
,
Heart Failure
,
Hydrochlorothiazide
,
Spironolactone
,
Water-Electrolyte Imbalance
,
Hyperuricemia
,
Torsemide
pp.497-501
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305821
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体液貯留は心不全患者の多くで認められる徴候であり,利尿薬は基本的治療薬として重要である.ループ利尿薬は強力な利尿作用を有するが,低血圧,低Na血症,低アルブミン血症などを合併している場合,反応が不良となる.フロセミドは神経体液性因子を賦活化させ,心不全の病態を悪化させる可能性もあり,投与量は必要最小限とすることが望ましい.抗アルドステロン薬は,ループ利尿薬による低K血症の副作用抑制,神経体液性因子賦活化の軽減に有効である.ループ利尿薬抵抗性に対して,サイアザイド系利尿薬,抗アルドステロン薬などの併用がしばしば有効である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013