特集 これからの高齢者診療—循環器医が人生100年時代にどう向き合うか?
Ⅰ.高齢者の「日常」をどう評価するか?
認知機能
吉岩 あおい
1
1大分大学医学部総合診療・総合内科学講座
pp.18-26
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200442
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・認知症で障害される主な認知機能は,記憶障害,見当識障害,遂行機能障害,失語,失行,失認である.
・アルツハイマー病では早期より,記憶障害に加え,見当識障害,遅延再生障害,構成障害が生じる.
・レビー小体型認知症は,はじまりは記憶障害以外の症状であり,認知機能の変動があり,注意障害が目立つ.
・高齢者は,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病が,認知症の原因となり,血管危険因子の加療が発症を抑制し,進行を遅らせる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.