特集 心エコー図で何を見る?—スクリーニングから精査まで
Ⅲ.ファーストタッチ編—救急に活かすために
胸痛・動悸・息切れ・浮腫へのアプローチ
飯塚 祐基
1
,
舩越 拓
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター救急集中治療科(救急外来部門)
pp.238-246
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200362
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Point
・胸痛の診断はfive killer chest painを必ず鑑別に挙げながら診察を進める.バイタル異常を認めない重症患者も存在するため,安易に除外しない.
・動悸はショック徴候の有無が重要であり,必要なら電気的除細動を迅速に行う.既に症状が消失している場合はリズムと脈拍数が重要となるため,本人に手を叩いて再現してもらう.
・息切れは原因臓器別に考えると良い.心不全が原因の場合は病歴と診察で病態を把握したうえで,各種検査により原因を同定する.
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