特集 不整脈診療—ずっと疑問・まだ疑問
Ⅱ.抗凝固療法を考える
「低リスクの心房細動でも除細動前に抗凝固療法」は合理的か?
奥山 裕司
1
1国立病院機構大阪南医療センター循環器疾患センター
pp.453-456
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200067
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Point
・低リスクかつ短時間持続の心房細動では抗凝固療法が不要である可能性はあるが,十分なエビデンスはない.
・真に短時間持続かどうかは臨床例ではなかなかわからない(症状からでは確定できない).
・医療行為として洞調律化を図る際には前後の抗凝固療法を慎重に検討すべきである.
・今後ガイドラインの補強あるいは修正を行える質の良い臨床研究が求められる.
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