特集 失敗できない若手のための 呼吸器診療実践ガイド
Ⅲ.各論
ARDSの診断と呼吸管理のエッセンス
板東 知宏
1
,
横山 俊樹
1,2
1公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科
2公立陶生病院救急部集中治療室
pp.612-615
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200409
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Point
・ARDSは多くの鑑別を含んでおり,呼吸管理の重要性はもちろんではあるが,それと並行して病歴聴取や検査所見から鑑別疾患を絞り込んでいくことが重要である.
・low tidal, high PEEPを意識した呼吸器設定を行うことが重要であるが,最近は駆動圧に着目した管理の重要性も報告されている.
・ARDSの予後改善に寄与する管理法として腹臥位療法があり,12時間以上の施行が推奨される.安全に施行するためのノウハウの蓄積は重要である.
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