特集 進行期肺癌治癒への道—がんゲノム医療と免疫プレシジョン医療の接点
Ⅰ.がん細胞遺伝子変異がもたらすもの
腫瘍抗原
河上 裕
1,2
1国際医療福祉大学医学部免疫学
2慶應義塾大学医学部先端医科学研究所細胞情報研究部門
pp.342-345
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200370
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Point
・T細胞が認識するネオ抗原は,免疫チェックポイント阻害薬などがん免疫療法の良い標的となる.
・患者免疫応答が期待できない腫瘍抗原に対しては,マウスなどで作製した抗体や遺伝子改変T細胞療法が期待できる.
・腫瘍抗原や関連分子は,治療標的だけでなく,バイオマーカーとして診断にも利用できる場合がある.
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