特集 肺高血圧症 ガイドラインとニース会議提言を紐解く
Ⅰ.肺高血圧症の定義の変更,病態,診断を紐解く
肺高血圧症の定義変更と新分類
大郷 剛
1
1国立循環器病研究センター肺高血圧先端医学研究部・心臓血管内科部門肺循環科
pp.556-560
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200296
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Point
・肺高血圧症の新基準は平均肺動脈圧>20mmHg,肺動脈楔入圧≦15mmHgかつPVR≧3WUと提唱された.
・定義の変更は即治療を意味するわけではなく,治療に恩恵を受ける可能性のある特定の患者を臨床研究等で科学的に検証することである.
・肺高血圧症の新分類に関しては以前からの5つの分類に変更はないが,肺静脈閉塞症・肺毛細血管肉腫症の位置づけと長期カルシウム反応群については肺動脈性肺高血圧症のなかの別分類が提唱されている.
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