特集 実地診療に役立つ睡眠時無呼吸症候群(SAS)と睡眠関連低換気障害の現況と課題
Ⅰ.睡眠呼吸障害の種類,病態生理と診断
睡眠呼吸障害の診断におけるポリソムノグラフィと簡易モニター
山城 義広
1
1医療法人社団輔仁会嬉野が丘サマリヤ人病院
pp.432-439
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200273
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Point
・終夜睡眠ポリグラフィはすべての睡眠呼吸障害の標準的検査である.
・検査施設外睡眠検査(OCST)では,閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)のみの診断が可能である.
・成人で,併存症がなく,中等症から重症のOSAが疑われる場合にのみOCSTによる診断が可能となる.
・OCSTの診断精度はPSGより低く,過少評価がされやすい.
・OCSTを使用する場合はいびき,眠気などの症状,併存疾患,肥満や上咽頭の狭さなどによりOSAの疑いを強めた場合に検査を行うことが好ましい.
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