特集 実地診療に役立つ睡眠時無呼吸症候群(SAS)と睡眠関連低換気障害の現況と課題
Ⅱ.睡眠時無呼吸と生活習慣病
OSAと高血圧,糖尿病,脂質異常,メタボリック症候群
立川 良
1
1神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
pp.440-447
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200274
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・OSAは二次性高血圧の主要な原因の一つであり,特に治療抵抗性高血圧ではOSAの合併に注意が必要である.CPAP治療によってOSA患者の血圧が低下し,減量や降圧薬に上乗せの降圧効果が期待できる.
・OSAは2型糖尿病発症の危険因子である可能性が高いが,CPAP治療単独で糖代謝異常を明らかに改善する効果はない.
・肥満を合併するOSA患者においては,OSA治療に加えて減量することが,心血管リスク軽減のために重要である.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.