増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論
8.生理検査
4 ポリソムノグラフィー(PSG)
長田 尚彦
1
1聖マリアンナ医科大学循環器内科
pp.1358-1360
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101130
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はじめに
睡眠構築や睡眠に伴う生体現象を客観的に評価するための検査が睡眠ポリグラフ(polysomnograph,PSG)である.最小限この検査で必要とされているパラメーターは脳波,眼球運動,オトガイ筋電図であり,近年睡眠医療の発展ともにPSGは各種必要項目が増えてきている.睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)の診断には最も高いゴールデンスタンダードといわれている.一般には,先の3種類の測定項目に加え,口鼻気流,呼吸運動(胸部,腹部),いびきセンサー,動脈血酸素飽和度(SpO2),心電図,前脛骨筋筋電図,体位センサーなどが加えられ,PSGが施行されることが多い.さらに専門の施設では食道内圧,食道内pH,室内ビデオ撮影などを加えて検査することもある.検査中には監視下で検査することが望ましいとされている1).
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