連載 Dr.長坂の身体所見でアプローチする呼吸器診療・13
—Common diseaseの身体所見②—間質性肺炎とその周辺
長坂 行雄
1,2
1洛和会音羽病院
2洛和会京都呼吸器センター
pp.490-498
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200173
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間質性肺炎は50歳以上の比較的高齢者に多い予後不良な疾患である.近年,画像の進歩によって病理,臨床像との関連がより明確になるとともに抗線維化薬も登場し,診断,治療の進歩が著しい.2016年には「特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き 改定第3版」1),2017年には欧州呼吸器学会(ERS)からレビュー2),2018年も間質性肺炎の新しい診断基準(Fleishner Society白書3))が提案され,本誌第66巻第2号にも特集が組まれた.間質性肺炎の分類には紆余曲折がある4)が,本稿では特に診療現場の視点で問診,身体所見を呼吸生理との関連から解説する.
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