特集 「咳嗽」と「喀痰」を診る
Ⅱ.咳嗽・喀痰を来す主な疾患
誤診も多い咳喘息の診療の基本
武山 廉
1
1東京女子医科大学内科学第一講座
pp.404-407
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200161
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・咳喘息は咳を唯一の症状とする喘息であり,わが国の狭義の成人慢性咳嗽の原因として最も頻度が高い.
・気道には好酸球性気道炎症やリモデリングがみられ,軽度の気道攣縮により咳が惹起される.
・咳嗽の持続期間が8週間未満で咳喘息を診断する場合,感染後咳嗽の鑑別が重要である.
・気管支拡張薬が有効であり,長期管理には吸入ステロイドによる抗炎症治療を行う.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.