特集 症例から考える難治性びまん性肺疾患—病態と最新治療戦略
Ⅱ.特発性間質性肺炎
1)特発性肺線維症
①慢性安定期
ピルフェニドン単独療法
坂東 政司
1
,
佐野 照拡
1
1自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門
pp.224-228
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200132
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Point
・わが国のIPFの治療ガイドライン2017では,「慢性安定期のIPF患者にピルフェニドンを投与することを提案する(推奨の強さ2,エビデンスの質B)」と記述されている.
・これまでの臨床試験の結果から,ピルフェニドンは疾患進行の抑制(FVCの悪化抑制)のみならず,全死因死亡やIPF関連死亡のリスク低下をもたらす可能性がある.
・ピルフェニドンの主な副作用は食欲減退,光線過敏性反応,悪心,腹部不快感である.
・実臨床においては,ピルフェニドンの有効性と有害事象とのバランスを見極めながら治療開始・継続の是非を判断することが重要である.
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