特集 呼吸器救急診療ブラッシュアップ—自信をもって対応できる
Ⅴ.主な疾患からみた救急マネージメント
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
佐々木 信一
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院呼吸器内科
pp.118-126
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200116
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Point
・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は難治性の呼吸不全をもたらし,高い死亡率を呈する予後不良な症候群である.
・2012年に診断の特異性向上を目指した新たな定義(通称「Berlin定義」)が公表された.間接損傷原因の代表である敗血症については2016年に新しい定義が発表されている.
・ARDSの主たる病理像はびまん性肺胞傷害(DAD)と呼ばれる定型的な肺胞傷害である.近年ではバイオマーカーやgenetic variantを用いたフェノタイプが提唱されている.
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