病気のはなし
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
三村 一行
1,2
1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科
2埼玉医科大学総合医療センター感染症科/感染制御科
pp.430-434
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540040430
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Point
●急性に出現する呼吸困難と低酸素血症,胸部画像検査にて両側性陰影を認め,心原性肺水腫が否定的である場合には急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を疑う.
●ARDSの臨床症状は,急性の呼吸困難以外には原因となる疾患や病態を反映したものとなるため,多種多様である.
●ARDSの診断は,動脈血液ガス分析と胸部画像検査を基本に行うが,医療資源が不足している施設や地域の背景も鑑みて,2024年に新たなGlobal定義が発表された.
●ARDSの治療は,原疾患に対する治療に加えて,副腎皮質ステロイドの投与と肺保護換気および腹臥位管理による人工呼吸器関連肺障害(VALI)の予防が重要である.

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