特集 呼吸器画像診断—エキスパートの視点
Ⅲ.間質性肺疾患,またはびまん性肺疾患
急性間質性肺炎,急性呼吸窮迫症候群の画像所見は?
一門 和哉
1
1済生会熊本病院呼吸器センター呼吸器内科
pp.52-59
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200007
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Point
・急性間質性肺炎(AIP)および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の臨床・画像所見を概説した.
・AIP,ARDSともに,びまん性肺胞傷害(DAD)を病理学的特徴とし,AIPは,基礎疾患のない比較的健康人に誘因なく発症する特発性間質性肺炎の急性型の1型である.
・一方,ARDSは原因病態に続発して発症する症候群である.
・HRCT所見上,すりガラス状陰影や浸潤影などの濃度上昇域が斑状に分布し,病理学的病期の進行に応じて,これらの濃度上昇域内部に気管支・細気管支拡張像が認められる.その広がりが予後に影響する.
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