特集 呼吸器画像診断—エキスパートの視点
Ⅱ.感染症,または感染症と鑑別すべき疾患
画像所見から肺アスペルギルス症の病型を鑑別しうるか?
田代 将人
1
,
泉川 公一
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科臨床感染症学分野
pp.42-51
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200006
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
Point
・侵襲性肺アスペルギルス症では,halo signやair crescent signが特徴的である.
・慢性肺アスペルギルス症では,画像的な菌球の存在や空洞壁の肥厚が最も特徴的である.
・アレルギー性気管支肺アスペルギルス症では,中枢性気管支拡張像や粘液栓が特徴的である.
・患者背景や画像所見の経時的変化を総合的に考慮し,肺アスペルギルス症の病型は検討される.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.