読者からの手紙
脳血管造影における,造影剤自動注入装置The AcistTM Injection Systemの有用性
須賀 俊博
1,4
,
木下 弘志
2
,
佐藤 昇一
2
,
須田 良孝
3
1釜石市民病院脳神経外科
2釜石市民病院内科
3由利組合病院脳神経外科
4本荘第一病院
pp.1255
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902308
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最近われわれは,心臓カテーテル検査用に開発され,高い評価を得ている造影剤自動注入装置The AcistTM Injection System(DVx Japan社)(Fig.1)を,脳血管造影においても使用しており,極めて有用であったので報告する.本装置は,造影剤や生理食塩水のボトルよりのシリンジへの自動充填機能,自動エアー抜き機能,エアー混入などを素早く感知し停止させる超音波式エアー検出機能,トランスジューサを介した圧波形のモニター,滅菌されたハンドコントローラーの術者による造影剤の注入量・流速の容易なコントロール性などを備えた最新のパワーインジェクターである.スタッフが,造影剤や生理食塩水のボトルをセットし回路を組み立てて,その後,術者が滅菌したハンドコントローラーをセットするだけで準備が完了する.このハンドコントローラー(Fig.2)は2連のボタン式で,術者が押し込む空気圧にて,一方のボタンで生理食塩水を,他方で造影剤を注入する.造影時の1回ごとの造影剤の注入量や流速その他はあらかじめ本体のタッチパネルで設定するがハンドコントローラーで流速や注入量の微調整が可能である.シリンジの造影剤が少なくなれば,自動エアー抜き機能を使いながら自動充填機能にて充填される.
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