報告記
第5回脳卒中外科国際ワークショップ(5th IWCVS)
宝金 清博
1
1北海道大学脳神経外科
pp.576-577
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436901411
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国際学会というものは,とにかく,玉石混交である.高い参会費と旅費を差し引いてもお釣がくるような高いレベルの発表を拝聴する機会に浴することもあれば,な〜んで,こんなとこまで来て,こ〜んなつまらない話を聞かなくちゃいけないのかと,時差ぼけの頭でわが身の不幸を嘆くこともある.まして,自分の発表でもあれば,教授や同僚の前で,慣れない英語の発表のために,練習に練習を重ね,考え得るあらゆる質問に万全の準備を整え,発表前日には,食事も喉を通らない有様で,その時を迎え,壇上に上がれば,だだっ広い会場に知った顔がパラパラ…という悲しい喜劇に終わることも多い.
しかし,国内で行われる国際学会は,万難を排しても出席する.これは,大事な原則である.旅費が安い.世界のexpertに会える.彼等が,いかに語り,いかに振る舞うかがわかる.なんだかんだ言っても,その本人の口から直接,聞くのが一番である.
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