話題
ヒト遺伝子地図作成に関する第10回国際ワークショップ
三木 哲郎
1
Tetsuro Miki
1
1大阪大学医学部老年病医学講座
pp.77-79
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900015
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10th International Human Gene Mapping Workshop(以下HGM10)は,1989年6月11日から17日まで,米国コネチカット州ニューヘブンのエール大学で開催された。1973年にエール大学のF. H. Ruddleの提唱によって,ニューヘブンで第1回の会議(HGM1)が開催され,今年の会議は第10回となる。これを記念して再びニューヘブンで,Ruddleを主催者として開催された。表1にこれまでの開催地などを示す。世界各地よりヒトの遺伝子地図作成に関与している約650名の人類遺伝学者,分子生物学者などが集まり,新しく発見された遺伝子座位の登録と,これまでにすでに遺伝子座位の決定された遺伝子について見直しがされた。図1にHGM10までに遺伝子座位の決定された多型性DNAマーカーを示す。最近のヒトゲノムの全塩基配列決定のための種々のグループの計画と関連して,HGMの成果が注目されるところである。会議の内容は,以下のようである。
Round Table;ヒトゲノム解析についてHGM,HUGOなどの代表者の討論があった。
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