読者からの手紙
「定位脳手術におけるtwist drillの有用性について」/「青木信彦氏のLetter」に対して
青木 信彦
1
,
松本 健五
2
1都立大久保病院脳神経外科
2岡山大学脳神経外科
pp.586-587
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436901233
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最近,貴誌に掲載された松本先生たちの論文『定位脳手術におけるtwist drillの有用性』(脳外23:1093—1097,1995)を興味深く拝読致しました.著者らの強調するtwist-drill techniqueの簡便性と安全性につきましては,小生も賛成でございます.たしかにtwist-drillは本邦では,blindの操作との理由で,あまり普及していなかったようではありますが,著者等の考察における『われわれが渉猟し得た範囲では本邦で唯一の報告は北見等の報告』との表現は不適切であります.小生も,英文ではありますが,少なからずtwist-drill(tappingと表現していますが,同じtechniqueです)について発表しており1-5),国内での学会でも公表してまいりました.また,他の著者による邦文のpaper7)もみられます.そのほか学会発表6)も散見されます.そして本邦における某医療器械会社で発売のtwist-drillの針についての問い合わせもまれではないと聞いています.つまり,本邦でのtwist-drill techniqueについての発表やその実施は著者の述べているほど少なくはないといえます.
そしてless invasive surgeryを目指す最近の傾向を考慮いたしますと,今後はよりpopularizeされるものと思われます.
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