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                                連載 脳循環代謝・8
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    MRSと脳循環代謝
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Magnetic Resonance Spectroscopy in Cerebral Blood Flow Metabolism
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                宝金 清博
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                鎌田 恭輔
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                阿部 弘
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Kiyohiro HOUKIN
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Kyousuke KAMADA
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Hiroshi ABE
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1北海道大学脳神経外科
                
                
                
                
                  1Department of Neurosurgery, Hokkaido University School of Medicine
                
                
                
                
                
                
                
                            キーワード: 
                            
                                
                                    MRS
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Magnetic resonance spectroscopy
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Cerebral infarction
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Brain tumor
                                
                                
                            
                        
                
                            Keyword: 
                            
                                
                                    MRS
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Magnetic resonance spectroscopy
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Cerebral infarction
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Brain tumor
                                
                                
                            
                        
                
                pp.669-675
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1993年8月10日
                  Published Date 1993/8/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900682
                
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I.はじめに
核磁気共鳴法(ここではMRと略す)は,現在広く臨床応用が進んでいるが,一般に,画像法(MRIやMRA)と磁気共鳴spectroscopy(MRS)に大別されている.広い意味でMRIを用いた脳循環測定には,非常に多くの魅力的な可能性がある.ただ,われわれも報告してきたような造影剤を用いてT1ないしはT2によるコントラストを利用する方法以外は,いまのところ実用性に乏しい11).しかし,最近,話題のfunctional brain im—agingは,これまでPETにより得られた脳循環の情報が,非常に高い時間,空間分解能で得られるという画期的な可能性を秘めている.
しかし,本稿では,脳循環を観察する方法としてのMRIに関しては省略し,脳の代謝をとらえる方法としてのMRSに限って述べたい.特に,本稿では,すでにMRSを専門としておられる研究者ではなく,基礎的知識のない臨床の医師を対象として,概説を加える.測定原理や測定方法は,MRS理解(特に,その限界や問題点の理解)にとって重要なことであるが,本稿の主たる目的ではないので,簡単に紹介するにとどめたい.また,臨床のMRSの測定対象となる核種としては,リン31と水素がある.しかし,リン31のMRSの脳への臨床応用は,水素のMRSに比べると,現在,ルーチンの検企という意味では実用化の段階には達していない7).従って,一般の脳神経外科医を対象とする本稿では水素のMRSに関して述べ,リン31のMRSについては他の総説を参考にされたい.

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