Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
顕在性癒合不全における神経機能構造温存根治術—顕在性二分頭蓋の手術手技
Radical Reconstructive Surgery for Apert Dysraphic State Preserving Neuro-function and Structure—Operative technique for cranium bifidum apertum
大井 静雄
1,2
Shizuo OI
1,2
1神戸大学脳神経外科
2東海大学医学部脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Kobe University School of Medicine
キーワード:
Cranium bifidum apertum
,
Radical reconstruction
,
Ventricular volume reduction technique
,
Calvarial transbosition
Keyword:
Cranium bifidum apertum
,
Radical reconstruction
,
Ventricular volume reduction technique
,
Calvarial transbosition
pp.1232-1240
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900565
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I.緒言
癒合不全の手術理論と手術術式は,顕在性と潜在性癒合不全の各型において異なる.それらの外科的治療のゴールは,奇形の各型において論じられるべきであるが,種々の基礎医学的問題点が未だに未解決のままにあり,古典的概念が現時点においても臨床に残されている.とくに前者においては発生病態に不明のことが多く,その分類法,発達解剖・形態学上の見解,さらには臨床上の用語に於いてさえ混乱がみられ,その外科的治療に関しても,今なお包括的に論じられていることが多い.
本稿では,これらの観点より顕在性二分頭蓋の手術手技につき,ニューロン成熟段階を重視した分類法を示し,主として,発達解剖学に基づく病態生理からその手術理論を検討すると共に著者らの術式を呈示した.
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