Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
松果体部腫瘍に対するLateral-semiprone PositionによるOccipital Transtentorial Approach
Occipital Transtentorial Approach for Pineal Tumors by Lateral-semiprone Position
田中 隆一
1
Ryuichi TANAKA
1
1新潟大学脳研究所脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Brain Research Institute, Niigata University
キーワード:
Pineal region tumor
,
Occipital transtentorial approach
,
Lateral-semiprone position
,
Infrasplenial approach
Keyword:
Pineal region tumor
,
Occipital transtentorial approach
,
Lateral-semiprone position
,
Infrasplenial approach
pp.413-422
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900067
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I.はじめに
松果体部腫瘍は脳深部に存在することや,重要な深部静脈系にとり囲まれていることから,顕微鏡手術導入以前には,頭蓋内腫瘍のうちで最も摘出が困難な腫瘍の1つであるとされてきた.この腫瘍に対しては,先人により様々な到達法が提唱されてきたが,顕微鏡手術が導入されるまでは,一般的にはその結果は決して満足すべきものではなかった.
しかし,顕微鏡手術の時代になり,従来から提唱されてきた松果体部腫瘍に対する到達法が再評価され,最近では脳実質や血管など,正常構造の犠牲を最小限にとどめる到達法として,infratentorial supracerebellar ap—proach12,20)とoccipital(interhemispheric)transtentorialapproach10,13)がよく用いられており(Fig.1),良好な結果が得られるようになった.
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