Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
中脳病変に対するoccipital transtentorial approach
Occipital Transtentorial Approach for Mesencephalic Lesion
斉藤 延人
1
,
佐々木 富男
2
Nobuhito SAITO
1
,
Tomio SASAKI
2
1群馬大学医学部脳神経外科
2九州大学大学院医学研究院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Gunma University School of Medicine
2Department of Neurosurgery, Kyushu University School of Medicine
キーワード:
mesencephalon
,
midbrain
,
cavernous angioma
,
surgical approach
,
tectum
Keyword:
mesencephalon
,
midbrain
,
cavernous angioma
,
surgical approach
,
tectum
pp.383-391
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902371
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Ⅰ.はじめに
中脳には動眼神経核や錐体路をはじめとする重要な神経核,神経路が密集しており,神経脱落症状を出さずに手術を行うことは容易ではない.この部位では松果体部腫瘍の手術が最も一般的と考えられるが,これについては他の書物に詳しいので参考にしていただきたい.そのほかに中脳の手術の適応となる疾患として神経膠腫,血管腫,脳動静脈奇形(AVM)などが挙げられる.いずれにしろ表在性のものかexophyticなものがよい手術適応となってくる.本稿では中脳に切り込んでいく場合にどのように考えればよいのかに焦点をおき,中脳の海綿状血管腫に対するoccipital tran—stentorial approachを解説する.
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