報告記
第8回国際脳腫瘍研究・治療カンファランス印象記
永井 政勝
1
1獨協医学大学脳神経外科
pp.102-103
発行日 1990年1月10日
Published Date 1990/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900017
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「脳腫瘍研究・治療カンファランス」はもともとUCSFのDr.Wilson, Dr.Levinらがアメリカ国内を対象として始めた集りである.脳腫瘍の研究に打ち込んでいる学者,医師が一堂に会し3日間に亙って,発表と討論を行うが,通常の学会と異なり小人数で討論の方に重点を置くことを目的とし,これがこの会の特色となっている.またその回毎に少数のテーマを決めて討論の焦点を絞っている.
第1回目は1975年,アメリカ西海岸の有名なアシロマ—会議センターで行われ,その後も時々ここに戻る.会は2年に一回開かれる.筆者は第3回から参加しているが,はじめは日本人は半ばお客様であった.1981年に第4回のカンファランスが東京大学の高倉教授を会長とし,U.S.—Japanese Conferenceと銘打って日光で開催されて以来日本も有力なメンバーとなり,同時にヨーロッパからの参加者も増加してきた.そして第6回からはついにInternationalと名付けられるようになったのである.第7回は筆者が会長を仰せつかり箱根で開催し,日本からも多くの参加者にお出で頂いた.
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