見聞記
第5回国際腎臓学会印象記
川井 博
1
,
生亀 芳雄
2
1日本医科大学
2関東逓信病院泌尿器科
pp.249-250
発行日 1973年3月20日
Published Date 1973/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201583
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盛況のうちに終わつた6日間
第5回国際腎臓学会は昭和47年10月8日から6日間の会期でメキシコ市にて開催された。5年前にメキシコ市にて国際オリンピック競技が催されたときには,2000米以上の高地のために跳躍競技に驚異的な世界記録が出て騒がれたことも記憶に新しいところである。オリンピックの余韻を感ずるこの地で国際腎臓学会が開かれ,世界の多数の学究が一堂に会することはメキシコが世界に飛躍せんとする強い意欲がうかがわれ,学会の開会式には大統領自ら出席して祝辞を呈する力の入れようであつた。大陸の高原に位置するメキシコ市は太陽の都市といわれるように学会中まつたく快晴に恵まれ,2500名をこす出席者で総会々場,分科会々場ともに連日満席の盛会だつた。日本からも80名近い会員が出席していたようである。
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