報告記
第9回国際脳神経外科学会印象記
福井 仁士
1
1九州大学脳研外科
pp.216-217
発行日 1990年2月10日
Published Date 1990/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900037
- 有料閲覧
- 文献概要
第9回国際脳神経外科学会は,1989年10月8日より13日の6日間にかけて,常夏の国インド・ニューデリーのタージ・パレスホテルにて行われた.最終日にRamamurthi会長に尋ねたところ、参加者総数は2200名程度であったとのことである.参加者が最も多かったのは米国,次いで日本であった.日本からの参加申し込みは当初400名程度あったらしいが,実際はかなりそれを下まわった様である.ソ連から25名の参加があり,このような数のソ連からの参加は今までになかったとのことである.ただ,会全体としては予定された座長・演者のかなりの人達が参加しなかったのは,残念であった.
開会式では,インド・Kothari教授が釈迦,Gandhi,Einstein,Penfieldについてふれ,心と脳の関係の哲学的な側面に注意を喚起した.次いで,WFNSの会長であるKemp Clark教授より3名の本会の功労者,J.Chandy(インド),K.Kristiansen(ノルウェー),半田肇(日本)各先生に名誉のメダルの授与が行われた.半田先生へのメダル授与は,日本脳神経外科学会にとっても名誉なことであり,心から御祝い申し上げたい.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.