扉 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    クリッピングでドキドキしないことが持続可能な脳神経外科に寄与するか?
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                小松 洋治
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1筑波大学附属病院日立社会連携教育研究センター
                
                
                  2日立総合病院
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.383-384
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2020年5月10日
                  Published Date 2020/5/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204199
                
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もうすぐオリンピックのはずだった.56年前の東京オリンピックのときは私は幼稚園児で,白黒テレビで観戦した記憶がある.当時の日本は,人口・経済ともに右肩上がりで,高度成長のただなかにあって,GNP(国民総生産)2位への坂を登っていた.高齢代率は6.3%で,高齢社会での医療や福祉制度について,先行していた欧州の事情をうかがっていた.高齢化に対する危機感は希薄であったように思う.健康保険や年金などの基盤が整ったのは,オリンピックの数年前であった.当時の人口構成と右肩上がりの経済が持続するという,今にして思えば,根拠のない楽観的な未来像に多くを頼った制度設計であったと言えよう.
私の勤務する筑波大学附属病院日立社会連携教育研究センターは,日立総合病院内に開設されている.茨城県北部の日立市にあり,属する日立医療圏は人口約26万人,高齢代率は2020年には33.5%と推計され1),日本の15年先を体験している.わが国は世界1位の超々高齢社会で,医療・介護・福祉制度を開拓する役割を担っている.欧米や中国をはじめ,諸外国がわが国の施策とその結果を注視している.
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