連載 はじめての医療経済学・9【最終回】
持続可能な医療システムの構築
康永 秀生
1
1東京大学大学院医学系研究科
キーワード:
過剰な医療の抑制
,
政府による規制
,
社会的共通資本
Keyword:
過剰な医療の抑制
,
政府による規制
,
社会的共通資本
pp.1162-1166
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201874
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これまでのおさらい
「はじめての医療経済学」の連載も最終回を迎えました。今回はその総まとめとして、「持続可能な医療システムの構築」について論じます。
連載第1回では、日本の医療サービスの多くは必需財として扱われており、強制加入の公的医療保険が早くから導入され、成熟した医療保険制度が運営されていることを述べました。一方で、国民医療費の高騰によって保険制度だけでは医療費全体の半分程度しか賄えなくなっており、巨額の税金が投入されていることについて説明しました。
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