Japanese
English
総説
脳神経外科における3Dプリンターのインパクト
3D Printer and Its Impact on Neurosurgery
渡辺 英寿
1
Eiju WATANABE
1
1自治医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Jichi Medical University
キーワード:
3D printer
,
surgical simulation
,
rapid prototyping
,
medical-engineering cooperation
,
medical imaging
Keyword:
3D printer
,
surgical simulation
,
rapid prototyping
,
medical-engineering cooperation
,
medical imaging
pp.967-976
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203162
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
コンピュータ支援外科という概念は,脳神経外科の手術で最も早くから実用化された.1970年代に発明されたCTスキャンの出現を境に,脳の病変はそれまでの2次元面への投射画像から一気に3次元データとして立ち現れた.これを手術中にも3次元データとして扱おうとする研究・開発が進められ,術中に観察している部位をCTやMRI上に表示して,道を間違わないようにするという方法があみだされた.ニューロナビゲータの出現である1,3,9).3次元データはさらに3次元再構成画像がルーチンとなるに至り,術前シミュレーションに欠かせないものとなった.近年,3次元データのもう1つの活用方法として,3Dプリンターの普及が第3の道を作りつつある.本稿ではその応用の一端を概説し,3Dの将来像を読者と共有したい.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.