特集 神経学における最近の研究
<臨床>
Kindling effect(燃えあがり効果)—現象とてんかん研究モデルとしての応用について
佐藤 光源
1
1岡山大学医学部附属病院神経精神医学教室
pp.813-814
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904943
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てんかんや精神病を研究する重要な実験モデルとして,燃えあがり効果(kindling cffect)とよばれる現象が各国でとりあげられ,ここ数年間,活発な研究が行なわれている。この現象の詳細についてはすでに総説してある5,6)ので,ここではこの現象とその神経機序に関するその後の知見も要約して紹介し,ついで,てんかんの実験モデルとしての研究の動向に焦点をあててみたい。また,精神病の病因,とくにドーパミン過剰活動仮説をdopamine kindling(Klawans)の立場から研究しているもう一つの最近の動向については別にまとめた2)ので,それを参照されたい。
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