Japanese
English
診断セミナー
Dejerine-Roussy症候群
Dejerine-Roussy Syndrome
亀山 正邦
1
Masakuni KAMEYAMA
1
1京都大学老年科
1Department of Geriatrics, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
Dejerine-Roussy syndrome
,
Cerebrovaseular disease
,
Thalamic syndrome
Keyword:
Dejerine-Roussy syndrome
,
Cerebrovaseular disease
,
Thalamic syndrome
pp.1045-1049
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200534
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.定義
Dejerine-Roussy症候群は,視床の主として後外側腹側核(Nucl.ventralis posterolateralis,VPLと略)がおかされたときにみられる症候群で,知覚中継核の障害を中心としたものである.この症候群は,視床障害の1つのMerkmalとして重要であるが,いうまでもなく,視床障害によるすべての症候がそれにつきるものではない.
この症候群の特徴は,臨床的に比較的に多くみられること,各種の症候の組み合わせによって,臨床レベルにおいても病変部位の判定が比較的に容易になしうること,症状の中に,治療上問題となるものが少なくないことなどにある.従来述べられてきた視床症候群は,正しくはDejerine-Roussy症候群と称されるべきである1).
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.