Japanese
English
総説
中枢神経の再生と可塑性
Regeneration and Plasticity in the Central Nervous System
佐藤 文明
1
Fumiaki SATO
1
1自治医科大学脳神経外科
1Department of Surgical Neurology, Jichi Medical School
キーワード:
Regeneration
,
Plasticity
Keyword:
Regeneration
,
Plasticity
pp.823-830
発行日 1976年9月10日
Published Date 1976/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200502
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
哺乳動物の中枢神経において神経線維の再生が見られることは一般に認められている.しかし再生神経線維の伸長は微弱で限定されており,機能回復の主役をなしているとは思われない.
中枢神経が部分的に破壊されても,機能的回復が見られることを,われわれは日常経験している.たとえば脳・脊髄損傷や血管障害で後遺神経症候が出現しても,数カ月—数年の間にかなり回復する.コルドトミーのような除痛手術後においても,痛みの再発はほとんど必発である.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.