増刊号 尿検査法
II.各論
20.生理活性物質
(1)プロスタグランジン
林 陽子
1
1徳島大学医学部生化学教室
pp.240-243
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901135
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はじめに
プロスタグランジン(PG)類の測定には,主として,ガスクロマトグラフィ・マススペクトロメトリー(GC-MS)と免疫測定法があるが,実際には,簡便なラジオイムノアッセイ(RIA)やエンザイムイムノアッセイ(EIA)が繁用されている.RIAの例としては,最近,その測定意義が注目されている11-デヒドロトロンボキサンB2(TXB2)を,筆者らの方法を中心に述べることにする.また,EIAの例として,尿中プロスタグランジンE2(PGE2)について簡単に記す.測定用キットは各社で市販され,これを使用する際は,説明書どおり忠実に行えば,測定系としての信頼度は高い.問題は,尿試料から,いかにして夾雑物質を除き,PGを抽出分離するかである.
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